ゲージツ的生き方とは

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以下の画像をご覧ください。長いこと僕の実家のトイレに飾ってあったモノです。

心の糧七か条

生涯一つの仕事を貫くことは立派だろうか?

これは「学問のススメ」福沢諭吉の教えとされている福沢心訓の一つですね。
僕にとっては全く有難くない説教で(笑)。もっとも違和感があるのが冒頭の

此の世の中で一番楽しく立派なことは生涯を貫く仕事を持つことである

そもそもいまの日本では、会社の平均寿命より、社会人として働く期間のほうが長いので、そんな倫理観と社会環境が矛盾しているのです。

本人がいくら「生涯一つの仕事を望んで」も、会社が潰れてしまったりリストラされてしまう世の中なので。

一つのことしか出来ない、やらない、という生き方はリスクでしかありません。

また倫理的な見方をしても、その言葉には違和感があります。

仕事とは、人の役に立つこと。 誰かを助け、喜ばせて初めて、その対価が貰えるわけです。

「一つの仕事を貫く」というと何かカッコよく聞こえるようですが、
誰かの役に立つ仕事というのは、時代とともに変わっていくもの。

たった1つの仕事にしがみつくのはエゴでしかない、と僕には思えてしまいます。

自分はナニモノであるか、決めない生き方もあっていいと思う

幼稚園、小学校と、よく文集などで「将来なりたい職業」を書きますよね。
で、その都度考えるのですが、

「ナニモノか」になるということは、別の何かを諦めること

だと思っていたのです。以前まではね。

つまり絵描きになりたければ、エンジニアにはなれない。
職人になりたければ、学者にはなれない。

でも本当にそうでしょうか?

例えば、美術だけが得意で、他の教科は全くダメ。絵を描くのが大好き!
そういった人は、小さい頃から一つの道を突き進むと思います。
それは幸せな生き方だな、と思いますし、ひとつ抜きん出た才能がある人を、羨ましくおもいます。

しかし、僕は理科も好き、美術も好き、数学は苦手だけど好き。
色々とやりたいことがあり、将来の目標が設定できない。

大学を卒業するにあたっても一つの就職先に決めることが恐ろしかったので、フリーターに逃げました。
結局、経済的な事情から会社に入って設計・開発の部門で楽しく仕事をしてきましたが、ヒトとしては堕落しました

会社に入るとオン、オフがハッキリしているので、オフの部分で勉強しなくなり、遊んでばかりだったのです。
その頃には、人生の目的など考えませんでした。
充実はしていたけれど、ヒトとしてほとんど成長してこなかった。

起業すると世界が変わる

しかし鬱・不眠症になって会社を辞め、仕方なく起業してみて、人生が大きく変わり始めました。

経済的にはかなり苦しくなりましたが、考える時間が増えました。
勉強する時間も増えました。

例えば学生の頃は、歴史や経済に全く興味が持てず、大嫌いでしたが、最近は面白いと感じます。

その時、面白いと感じることをやればいい。
過去の肩書きなんてどーでもよいのです。

家庭教師、工場での肉体労働、設計、塾講師、販売員、貴金属の職人、古物商、ウェブサイト制作、コンサルティング。
色々やってきましたが、それだけ勉強になります。

昔の価値観でいえば、それこそ遠回りであり無駄、ということになるのでしょうが、ワタクシの現在の価値観・・・

  • やりたいことをやるのが人生
  • 楽しみながら自己成長を続けたい
  • 経験そのものが目的であり、ゴールなどない

これに照らし合わせれば、よく生きているがな、ということになります。

常に進化欲というべき欲望を満たし続け、ライフスタイルにおいて自己表現を続ける、こんな人生はゲージツ的である、と思います。

ノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモンは、こう主張しています。

To design is to devise courses of action aimed at changing existing situations into preferred.
(デザインとは、現在の状況を好ましい状況に変えるために、一連の行動を工夫すること)

Herbert Simon

ゲージツ的生き方のススメ

最近、僕の周りには占い師をはじめ、スピリチュアルな方とか、踊り手さんとか絵描きさんとか、感性を大事にしているアートな方が増えました。

アーティストって、金融資本主義経済の今の世の中では、食べていくのが困難な生き方の一つです。
なぜでしょうか?

それは「お金」という統一された価値観に対して、「アート」は価値付けが難しいからです。

ですが、アーティストに限らず、自己表現としての人生を楽しむゲージツ的な生き方をしている人は多いです。

例えば肩書がありすぎて、一言で言うなら「ホリエモン」としか表現できない堀江貴文さん。
狭義の芸人の枠を大きく超えて、誰よりも芸達者な西野亮廣さんとか。
サッカー日本代表で、一流のサッカー選手でありながら、世界でサッカースクールを運営する本田圭佑さんとか。

彼らに共通するのは、マーケティング思考です。

どんなに自分が美しいプロダクトを生み出そうと、それが人の手に渡り、喜んでもらわなければ存在価値はないのです。

人の手に商品(モノ、経験、サービス)届けるために最重要なのがマーケティング。

マーケティングの力を身につければ、あなたが自分の好きなことで、人に喜ばれながら楽しく仕事をすることが出来ます。

定義するなら

ゲージツ的な生き方 = 自分の感性に従ったアートな生き方 + マーケティング力

といえるでしょうか。

またこれからの時代はAIが進化し、ベーシックインカムの考え方や社会的仕組みも広まっていくでしょう。つまり

「食うために仕事をする」

という価値観から、

「自己実現のために仕事をする」

という価値観に変化していくと思います。

会社づとめをしながら、才能を活かした副業をしたり、ある程度の収入を自動化しながら、音楽を追求したり。

そんなゲージツ的生き方が一般化していく未来も近いと思っています。

このブログでは、

  1. あなたが自分の好きなこと、自分の価値、人生のミッションを発見し、
  2. 人に喜ばれる価値を生み出し
  3. 価値を人に届けるマーケティングの力を手に入れる

ことを目指し情報提供していきます。

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