仮想通貨って、正直よくわからないので教えてください!
そんなご質問がありましたので、僕の知る限りで基礎的な部分をまとめてみました。
ビットコインとイーサリアム

仮想通貨って何なの?電子マネーと違うの?

仮想通貨、この言葉は実は日本だけの言い回し。
英語ではCrypto Currency、つまり「暗号通貨」と呼ばれています。

昨年辺りまでは「暗号通貨」と呼ぶ人と「仮想通貨」と呼ぶ人と半々くらいなイメージでしたが、今では仮想通貨が浸透しましたね。

まぁ日本人はあまり言葉の形容としての正しさにこだわらないようですので、何でもいいです。

僕はいまだにケータイ、って言葉に違和感持ってるのですが…
あれは、デンワじゃない? なんてね(笑)

話がそれましたが、仮想通貨は、技術的にはバーチャルであることが画期的なのではありません。
ブロックチェーンという、ある取引データを世界中のコンピューターに分散してしまおう、という考え方が画期的なのです。

ブロックチェーンとは何だ?

ブロックチェーンを説明する前に、通常のデータ管理について考えてみましょう。

自分だけのデータ、例えば・・・

Wordファイルにこっそり恋心を書き記したポエム…(*/▽\*)
なんてのは自分のパソコンだけに保存されていますよね?

こっそり書いたポエムを恋い焦がれる「あの人」のパソコンと共有している、なんてことはあり得ないわけです。
恥ずかしくて。

銀行に預けている預金のデータも、同じようにその銀行の中央コンピューターがセキュリティ万全の状態で保管しています。

ところがブロックチェーンでは、取引データを分散して、同じデータを複数のコンピューターが持っている状態になります。

中央のコンピューターがないので、理論上ハッキングしてデータの改竄ができない、ということになります。

ちなみにSuicaやnanaco、waonなどの電子マネーは、主催団体がお金を預かり(デポジット)、残高での買い物を提供しているものです。デビットカードに近いでしょうか。

デポジットされているものは、あくまで円です。

仮想通貨は、以前は商品としての扱いでしたが、2017年より日本では通貨として認められました。

ブロックチェーンの送金の仕組み

ブロックチェーン
AさんがBさんに仮想通貨を送りたい!とします。
今までの送金の仕組みは、銀行がAさんのお金を預かって、Bさんの口座にお金を移動し手数料を取ります。

仮想通貨ではその取引履歴を台帳に記載するのに、銀行の代わりにマイナー(採掘者)と呼ばれる第三者が、行います。

取引台帳のまとまりはブロックと呼ばれ、ブロックを生成するには、そのブロックが前のブロックと整合性が取れていることを証明するために膨大な計算が必要で、コストがかかります。

ではなぜ、高い電気代を負担してまでブロックを生成するのか、といえば最初にブロックを生成すると報酬がもらえるからです。

このようにインセンティブを第三者に与え、かつ取引履歴をオープンにすることで、ブロックチェーンが成り立っています。

実は1万円札も仮想通貨?

仮想通貨が怪しい、どうなるかわからないとか、ひどい場合には詐欺だ、という方がたくさんいます。

では逆に、銀行の通帳に口座残高として書かれている数字。その数字に本当に価値があるのか、考えたことがあるでしょうか?

例えば1億円を銀行に預けている人がある日、

「今すぐ必要なので、預けている1億円、返して下さい!」

と言っても出してくれないと思います(笑)

なぜか?

それは通帳に記載されているのが、たんなる記録だからです。

実際に現金で銀行で保管されているわけではなく、むしろ別の人や会社に貸し付けられてますよね。
つまり又貸しですよ。

銀行ってヒトのお金を自分のお金のように使って、利益を得ている商売です。

なぜそんな事が可能なのか、といえば、お金の本質は「情報」だからです。

お金の本質は情報!

通帳の数字は、情報。これは理解しやすいでしょう。
では、お財布に入っている1万円札はどうでしょうか?

あれって、壱万円、とかNIPPON GINKOとか、福沢諭吉の肖像とか、印刷されているだけの紙ですよね?

なぜそんな紙切れが、1万円の価値があるのでしょうか?

実は1万円札も、小切手や通帳の数字と同様、情報なのです。

どんな情報なのか?

お金という情報は、

☆お金 = (与えた価値)-(消費した価値)

で表せます。

つまりいま、財布に1万円入っていたら、たとえば

「誰かに100万円の価値を与えて、99万円の価値を消費した結果」ということです。

もしかしたら2万円与えて1万円消費したのかもしれませんし、道に落ちていたのを偶然拾ったのかもしれません。

履歴がわからず、結果だけが見えているのが、現金。
アバウトですよね?

お金持ちを羨んだり、ズルいと思ってしまう心理は、彼らの努力や取ったリスクなど、現金にはその過程が見えないからなのかもしれませんね。余談ですが。

そんなアバウト加減を含んだ1万円札という情報と、取引履歴が全て記録され、暗号化されている仮装通貨では、どちらが情報として優秀でしょう?

このように考えてみると、アバウトな1万円札の方が、「仮装」通貨っぽく感じられませんか?

名前を書く欄もないしね(笑)

仮想通貨の将来性

それでも、仮想通貨より円やドル、ユーロの方が通貨として(今のところ)圧倒的に信頼性が高いのはなぜでしょうか?

それは、価値が安定しているからです。

例えば、今月20万円の給料をもらった人は、きっと20万円分働いたんですよね。
20万円分以上の価値を会社に提供したから、会社から20万円をもらうわけです。

きっと来月も再来月も、来年も再来年も、20万円以上もらえるだろうな~と思うから、車のローンを組めたりするんですよね。

ところが現在の仮想通貨のように、1日で20%も変動するようでは、通貨としては未熟です。

通貨は価値が変わらないから安心して商品や労力と交換できるのです。
ジンバブエや最近のベネズエラのように、ハイパーインフレなんて起こってしまうようでは、人々は安心して暮らせません。

だってせっかく20万円稼いでも、今日は1個100円だったパンが、次の日に一個1万円になってしまったら、生活できないですよね。

なので今の仮想通貨は、まだまだ本来の通貨としては、機能していません。

ガリバーやビックカメラがビットコイン決済を導入しましたが・・・

1BTC200万円を超えていたビットコインが、翌月に1BTC100万円前後に急落しました。

円で税金を払わなければいけないことを考えると、大きな企業としてはかなり危ない橋を渡っているような…。

仮想通貨の時代はこれから!でも・・・

さて、通貨としては未熟な仮想通貨ですが、発行量が増え、流通量も増えてくれば当然、価値は安定してくると思います。

また仮想通貨は一般的に、中央集権化しない、という構造があります。
つまり政治的な力の働かない通貨、自由な通貨、グローバルで公平な価値を持つ通貨として期待されます。

ただし、今の流れのままビットコインやイーサリアムが10年後も20年後も主流になるのか、というと、疑問です。

僕はまだまだ大きな波乱が続き、国や大企業、銀行など、法律や組織を壊し再構築される可能性が高いと思います。

その荒波の中でビットコインが生き残るのか、
一旦価値を無くし再生するのか、

それとも暴落したまま消えるのかはわかりません。

今でも「専門家」と言われる人の中には、「ビットコインは数年で10万ドル」とか「100万ドル」という声もあって、本当にそうなるのかもしれません。

仮想通貨に専門家はいない

ちなみに専門家といっても、仮想通貨自体の歴史が浅く、本当の意味で専門家らしい専門家っていないんですよね。

例えばウォーレン・バフェットの仮想通貨に対するネガティブコメントも、あまり仮想通貨の技術を理解しているとは思えず、そもそも興味がないだけ、という感じでしたし、

逆にエンジニアや数学者など、ビットコインその他仮想通貨のソースプログラムを読んだり本質を理解できる人でも、金融に精通しているわけではないです。

つまり様々な専門家が言う将来予測というのは、市場規模や技術的信頼度など、それぞれの専門的見地から見た予測なのです。

実際には様々な利害関係が押し合いへし合いしているので、5年後どうなっているのか?

なんてほとんど誰にもわからないと思います。

僕自身ももちろん専門家ではありませんが、仮想通貨やブロックチェーンに対して、未来を大きく変える素晴らしいものだと考えています。

しかし銀行の存在さえも危うくする技術ですので、わかりやすい一本道での発展、とはいかないはずです。

仮想通貨の不安要素を上げてみると

(1)国、銀行、機関投資家、マイナーその他の利害関係

まず国は自国通貨で税金をスマートに取らなければならないです。

仮想通貨で世界中どこでも送金が容易になり、ブロックチェーンで各種契約、例えばお金の貸し借り、ローンの契約や保険契約も個人間取引で済むとなれば、銀行や保険会社は倒産するか、会社として大幅な役割変更が余儀なくされます。

中国に多いと言われる、マイニング企業も仮想通貨の流通になくてはならないですが、マイナーが偏ると、彼らの行動が仮想通貨の価値の安定を壊すかもしれません。

また初期の頃にビットコインを購入し多数保持している人。例えば最初にビットコインを稼働させたサトシ・ナカモトと周辺の人が、ビットコインを手放したら?

そんなちょっとしたことで、ごく短い期間でビットコインの価値が消えることはあり得るでしょう。

また国として、クリプト円、クリプトドルなど、紙幣から暗号通貨に移行する研究は各国協力して進む可能性も高いと思います。

(2)技術革新

ブロックチェーンは理論上、改竄できない、と書きました。

これは正確に言えば、マイニングにコストをかけて作られてきたブロックを改ざんするために、コストがかかりすぎるから現実的に無理なのです。

しかし、その前提は現在のコンピューター技術ベースのお話。

量子コンピュータが実用化されれば、その計算能力が飛躍的に向上するため、現在のブロックチェーンと暗号化技術の堅牢性は破られる、と考えられます。

最近では苫米地博士が「ビットコインは終わってる」と発言したことが、2018年2月初旬の暴落に拍車をかけたかもしれません。

いずれにしてもブロックチェーンが世界に与えたインパクトは大きく、仮想通貨の流れは止められないでしょう。

ユーロを世界に拡大したような、暗号化世界通貨が生まれるかもしれません。
銀行、保険会社などはもしかするとIT系企業とくっついて、業態を変えていくかもしれません。

お金や企業は形態を変えつつ、今まで届かなかった場所にお金や食べ物、薬が回ったり、より良い未来になっている、と期待したいですね。

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“今さら聞けない仮想通貨(1)基礎と将来” への3件のフィードバック

  1. こんにちは。
    僕も遠い将来としては仮想通貨が通貨の主流になり得るんだろうなあということは同意です。
    ただ、現在の次にくる主流としては、AlipayやWechatpayやPaypalなどだと思っています。
    中央集権的なのが残る形とはいえ、送金できるし、QRコードで決済もできるし、正直これで十分じゃね??と思う自分がいて、仮想通貨の必要性に少し疑問が残っています。
    いわゆるこれらの電子マネーについて、高橋さんはどのように考えていますでしょうか。

    1. にっしーさん、こんにちはっ!つーかお久しぶりですw
      ご質問ありがとうございます!

      PayPalなどの決済手段が次の主流になる、というのは(考えたこともありませんでしたが)にっしーさんのおっしゃる通りでしょう。
      ただここでの文脈ではあくまで通貨。Alipayなどの決済手段はあくまで「手段」であって、「通貨」ではありません。取引しているものは、円でありドルですから。

      仮想通貨の本質はあくまでブロックチェーン。お金としての側面はその一部だと考えています。例えばブロックチェーンで会社を通さずに個人間での信用取引ができたり、不動産などの登記ができたり、スマートコントラクトもひっくるめた社会変革の波が革命的です。
      なので、手段としての電子マネーやメールアドレスで決済できるPayPalなどは、いままでのお金の延長上にある形態(例えば小切手やクレジットカード)ですので、仮想通貨と並列に考えるのは無理があるように思います。

      「通貨」の主流としては、やはり紆余曲折があるものの、法定通貨と仮想通貨の同居状態で世界的に落ち着くのではないかと思います。

  2. 回答ありがとうございます!
    こないだ口座を開設してみたので、勉強も兼ねてちょろっと買ってみようと思います。
    タイトルに(1)とあるので、(2)以降も期待していますね!

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